自分なりのライティングルール
いま準備中のサービスのために、UIやヘルプのテキストを一人で書いている。一人で書いているのは、その方が全体の整合性を取りやすいからだ。
ひと通り書き終えてから、表現や表記のゆれを修正していく。その中で「ああ、自分はこんなこだわりがあるのだなあ」とはじめて気付くことが多い。
ぼくは文章の専門家ではないし、例によって「自分用のまとめ」だけれども、面白がってくれる人が多かったので、シェアしてみようと思う。
どのような印象を与えたいか?
つくっているモノによるけど、そのサービスや商品のキャラクターにあった言葉づかいはどんなか?を最初に考えている。例えば次のような感じ。
もし、自分たちのつくっているモノを「擬人化」できないとしたら、まずは「なにをつくりたいのか?」から考えた方が良いかもしれない。
文章の区切り方
長々と書かれた何の区切りもないセンテンスは基本的に読みにくい。👈ほらこんな感じに。なので、それを以下のような方法で細かく切断する。
人によっては「やりすぎ」と思うかもしれないけど、UIにおいては「わかりやすくしすぎ」ということはないと思う。
言葉の選び方
文章は基本的には「かんたんな言葉で書かれていて」「短い」方が読みやすい。UIについてはサービス全体で一貫性が必要なので「揃える」ことを意識する。
FAQの書き方
ぼくの場合は「FAQ(よくあるご質問)」を次のようなルールで書いている。
「パッと見るだけでざっくり理解できて、ちゃんと読むと詳細がわかる」ことが大事。また、困っている(怒っている)ユーザーが見ることが多いので、気の利いたコンシェルジュのようにスマート(敬意を感じつつも簡潔な受け答え)な振る舞いを目指している。
UIの書き方
UIについては、さらに簡潔さを意識した書き方をしている。
口調が丁寧すぎると、サービスの雰囲気が堅くなるので「コンシェルジュ」というよりは「トレーナー」のような振る舞いを意識している。
表記揺れに気付いたらルール化
同じようなことを、複数の箇所に書いていると表記や表現の揺れが目立ってくる。気付いたらその都度、サービス内で採用する表現を決めている。多くて書き切れないけど、例えば次のような感じ。
テキストは最小単位のUI
使いにくいサービスに触れたとき、とっさに修正方法を考えてしまうのがデザイナーというものだけれど、意外とテキストの修正だけで問題を解消できることも多いように思う。
ライティングを考え抜くということは、それ自体に「サービスの構造を理解し、整理する」工程を含んでいる。だから言葉が磨かれたサービスは使いやすいのだ。
皆さんは、どんなことを考えてライティングしているのだろう?よかったらこの記事の感想ツイートで教えてもらえると嬉しい。