こんにちは、takejuneです。
2022年12月14日にスマートバンク社から、お子さまが使えるVisaプリペイドカード「B/43ジュニアカード」を公開しました 🎉👏
この記事では「キャッシュレス時代のおこづかい」や「親子でのお金管理」について、ここ1年ほどの間にどのようなことを考えて、このプロダクトを作ってきたのかを書いてみたいと思います。
保護者の皆さまから、感想・フィードバックをTwitterなどでいただけたら嬉しいです。
おこづかい、子どもにどうやって渡す?
1年ほど前のことです。教育のため、そろそろ小学生の子どもに毎月のおこづかいをあげようかな?と考えはじめました。
まずは「現金とおこづかい帳」というアナログな方法をイメージしていました。毎月決まった日に、決まった金額の現金を用意するのは少し面倒でしたが、他に良い方法もなさそうだし、まあそんなものかなと思っていました。
まずは子どもに聞いてみた
おこづかいについて、子ども本人に尋ねてみました。
すると…
とのこと…
まだ幼いのもありますが、欲しいものにデジタルアイテムが多く、現金をもらってもな〜という意外な反応でした。それから「おこづかいを現金で渡す時代じゃないのかも?」とぼんやり考えはじめました。
保護者の先輩方に聞いた、3つの課題
そこからチームで、新しいプロダクトとして検討するために「もっと年上のお子さんに、実際におこづかいを渡しているご家庭ではどうしているのだろう?」と、小学校高学年〜高校生の子どもを持つ方々30人程にお話をお伺いしていきました。すると、子どもへのおこづかい関係の典型的な悩みが見えてきました。以下は実際にあった発言と私の感想です。
1. 現金を多めに持たせるのは心配
友だちと出かける年齢になったら、おこづかいも数千円単位になりそうですよね。今どきカツアゲにあうかは分かりませんが、盗難や紛失は心配です。理想的には、子どものお財布は失くし放題、落とし放題であってほしいくらいです。
2. 交通系ICカードはチャージが面倒
我が家でもお出かけ用にPASMOを持たせていて、残高不足で改札を通れないことがあります。一人で行動するようになると、出先で残高不足になったときに大変だろうなと思います。そのためにカードケースに1,000円札を入れている人もいました。
3. QRコード決済は利用状況が不透明
インタビューの中で、PayPayは送金機能を使ってる人も増えているし、存在感がありました。ただ対応していないお店もあるし(マクドナルドで使えないとか)、ペアレンタルコントロール機能が無いので自由に使えてしまうので、親としては不安もあるようでした。
これらの話を聞いていて思ったのは、おこづかいは親から子にお金を渡しやすいというだけでなく、安心・安全であることや、それを管理したり使うことによってお金を扱う力を養うことが期待されているものだということ。また、そこには確実にコミュニケーションを通じた「親子でのお金管理」が必要になるということです。
そう考えると、親子で使うのに最適なキャッシュレス決済サービスはまだないのかもしれないな、とも思いました。
こういうのはどう?実際に作ってみた
そんなことを考えながら、1年ほど親子向けのプロダクトを作り続けてきて、今日ようやく公開することができました。サービスの内容をかんたんに紹介します。
サービス名は「B/43 ジュニアカード」といいます。
B/43は誰でも「Balance(残高)/予算」を意識して生活できる、Visaプリペイドカードと家計簿アプリがひとつになった『家計簿プリカ』という新しいジャンルのサービスです。
今回は、その新たなラインナップとして、親子向けに「ジュニアカード」を追加した形です。提供開始時点では次のような機能を持っています。
まずは最低限の機能からのスタートですが、上記の課題をある程度は解消できるのではないかと期待しています。
私たちが考える、親子でのお金管理のゴール
私たちは「親子でのお金管理」について、プロダクトを通じて不便を解消するだけでなく、親子の成長を促進していきたいと思っています。それは、保護者がお金の管理を通じて子どもたちに本当に期待しているのは「独り立ちの準備」なのではないかと思っているからです。
成人年齢が18歳に引き下げられたこともあり、子どもたちは高校卒業にあたる年に突然「大人」になります。クレジットカードは作れるようになるし、お金を管理する責任は当然自分が持つことになります。
何の準備もなくそのときを迎えさせるのは、親として少し怖い。子どもたちが自分でお金を管理する力をいかに養っていくか、おこづかいなどのお金を持たせることはそのための手段でもあるはずです。
保護者が100%お金を管理する状態からスタートして、親による管理が1%も必要なくなるまで、徐々にうまく手を離していく補助輪のような存在が親子ともに必要なのではないかと思っており、「B/43ジュニアカード」はそのような存在を目指しています。
多くの親子の意見を聞いて、改善していきたい!
もちろん、現時点でそれを実現できるプロダクトになっているかというと、そんなことはありません。実際に使っていただくことで、たくさんの改善点が見つかることでしょう。それを想定してのスモールスタートでもあります。また、次の機能については、すでに今後のアップデートでの対応を検討中です。
- 2人以上の保護者への対応
- 2人以上の子どもへの対応
- より細かなペアレンタルコントロール
- 支出のペースを把握できる機能
- 目的別に残高を分けておける機能
- 現金の出納を記録する機能
ジュニアカードは将来的に月額課金制での提供を予定しており、アプリ上でもそれが分かるように説明していますが、十分に便利になるまでしばらくは月額無料での提供を続けたいと思っています。
初回カード発行手数料(500円/送料込み)だけで利用できるので、ぜひ試しに使ってみてアプリ内の改善リクエストフォームから感想を送っていただけると嬉しいです。
▼アプリのダウンロードはこちらから
追記
今日は子どもの誕生日で、コ■コ■コミックの発売日。
社内メンバー宛に一足早く届いたジュニアカードをプレゼントして、一緒にコンビニで買い物をしてきました。自分のカードで買ったマンガの面白さは「最高〜🥰」だそうです。