備忘録として、今年がどんな年だったか書き残しておこうと思う。まずは採用や働き方について。
自社の変化
今年は本当に目まぐるしい1年だった。1月にクローズドβを出して、4月末にパブリックリリース。
5月以降〜8月は毎月メジャーな機能アップデートがあって、10月12月も隔月で大型アップデートがあった。初期リリースに含められなかったやりたいことがまだまだあるので、当分の間矢継ぎ早なメジャーアップデートが続いていきそう。
おひとり様PdM兼おひとり様デザイナーとして、ほぼすべての機能の設計をリードしてきたので息つくヒマもない1年だった。9月からPdMがジョインしてくれなかったらヤバかった。おかげで10月くらいから少し未来について考えられるようになってきた。
最近のリリースで多少数字も出したけど、びっくりするような角度で伸びているので本当はもっとアピールしたほうがよかったんだろうけど、成長速度が早すぎるとそうするヒマもないというここ最近だった。
YOUTRUSTとMeety
そういうわけで、とにかく常に手が足りないので採用も頑張り始めたんだけれども、体感的に3-4年前よりも大分難しくなっているような気がする。応募自体が思ったよりも集まらないなという感覚がある。だから応募を待つよりも手前の段階で、ちゃんと接点を持っておくことが必要だなと思う。
わかりやすい環境の変化として「YOUTRUST」と「Meety」の存在があると思うんだけど、YOUTRUSTの発明は「転職の意向」を誰でも表明することができるようになったこと。使っていて感じるけれども「転職を検討している」ステータスになると色んな会社からスカウトが飛んでくるみたい。そうなると良い人は本当に争奪戦になる。YOUTRUST登場以前に一部のTwitter強者な人たちで起きていた現象が、フォロワーの少ない人にも開放された感覚に近い。
だから良い人が転職意向をオープンにする前に、Meetyのカジュアル面談なりでつながってキープインタッチし続けるというのが必要になってきているんだと思う。採用戦略として書いてしまうと気持ち悪いけど、要は普段からちゃんと交友関係を広げたり、深めたりしておきましょうというまっとうな話。
個人的にも「Meety」は今年よかったプロダクトのひとつで、コロナで失われていた「新しい人との出会い」という欲求を満たしてくれた。本当に採用関係なく、お話させていただいた時間で2021年が潤った感があった。
副業の方との関わり
採用関連でいうと、副業の方との関わりがすごく増えた1 年だったなという風にも思う。それはやっぱり普通の採用が難しくなってるっていう中でも、専門職の力を借りたいというシーンが各社あって、そこにリモートワークの普及という環境が整ったことで一気に副業が増えたんだろう。
ウチでも色々な職種で副業の方に入っていただく中で、成果に結びついたケースとそうでないケースが見えてきた。もちろん皆さん優秀な方々であるという前提で...
- 非同期で進められる
- 単独で進められる
- 納期に余裕がある
- ドメイン知識が必要ない
という案件は副業として成立しやすく、その逆ほど難しいなというのが雑感。
特にうちのようなFintechのサービスは必要なドメイン知識が広く、サービスの改善案を考えるような仕事は短期的に任せるのは難しいと感じている。
ただ、そのタイミングではフルタイムでの入社が難しい優秀な方々と一緒に働けるのは、自分自身良い刺激になっているので、なるべく長期的な関係を築けそうな方を今後も副業で迎え入れていきたいなと思っている。
オフィスに回帰していくであろう2022年以降、この副業しづらくなる人が増えていくのかは気になるところではある。
ワークフロムホームのこれから
そう思うと2021年はコロナの影響もあり、2020年に引き続き家族と過ごす時間の長い1年だった。
我が家は上の子が小学校、下の子が保育園に進学したのでWFHを前提とした家庭内シフトが編成されていった。同じように「稼ぎ手・家庭外労働担当」(多くの場合男性)が家にいるようになり、それを前提とした生活スタイルとなった家庭も多かったのではないかと思う。
以前からやっている家事に加えて、保育園の登園、小学校の下校受け入れ、習い事への送り出しなどの小さなタスクを引き受けることで、家庭運営は円滑化しているように思う。そんな風に仕事と家庭の時間が細かく混ざり合い、タスク配分のリバランスが行われた2021年だった。
2022年、働く場所をオフィスに戻していこうと思うと、この家庭内のワークフローをまた出社前提で再構築する必要があるのだな..ということに気づいてしまった。
家庭外労働担当一人の問題でなく、家族というチーム単位の問題になるので、なるべく自由度の高い形で時間を掛けながら移行していく(もしくはしない)のが良いのだろうなと思う。
ポッドキャストについて
家にいるからこそ始められたことでいうと前から興味があり、ふと思い立って始めてみたポッドキャスト。子どもたちを送り出したあとの静かな朝に収録することが多かった。ゲストで出てくれた友人たちも大抵WFHしているので予定を合わせやすかった。
まだ10回くらいしかやってないけど、話して輝く人と、文章を書いて輝く人は別なのかなという気は少ししている。自分なんかはデザイナーとして働いていると、下手すると1日話さなくても成立してしまう仕事ではあったりするので、やっぱり舌が鍛えられていないというか、会話の基本スペックが足りていないなーと思った。鍛えれば良くなるのかもしれないけど、スタート地点がゴールから遠い感覚をすこし持ち失望しているところ。
とはいえ、もう少し続けてみようと思ってはいて、15分くらいの短時間で「聞きたい人に聞きたいことだけを聞く」というコンセプトでリニューアルして来年からやっていこうと思っている。
リスナーの立場としては、テック業界の色んな人がポッドキャストを始めてくれたので、聴いていて楽しい。もともと深夜ラジオリスナーとして感じていたように、音声は聞き手が話し手を近くに感じられるメディアであるように思う。パーソナリティが顕になるので、Twitterで見ていた人の声を聞いて「あーこういう人なんだ」と思ったりする。
別に採用のためだけにやってるわけじゃないけど、うちを受けに来てくれた何人かが「ポッドキャスト聴いてます」と言ってくれることがあって、やってよかったなーという瞬間があった。
来年も働き方に関しては変化の大きな年になりそうなので、個人としても会社としてもうまくポジティブな方向に持っていきたいな〜と思っている。