2022年5月28日に行われたResearch Conferenceの発起人の一人でもある、メルカリ社のUXリサーチャー草野さん(@koki_k)をお招きして、運営側・登壇側それぞれからのイベントの振り返りや、UXリサーチャー職・コミュニティの未来についてお話しました。
このインタビューに出てくる人
オープニング
開催のきっかけ、運営側の感想
参加者・登壇者目線での感想
そして、各社様まさにこれまで取り組まれてきたことを「事業とリサーチ」みたいな文脈だったり。ご自身が初めてリサーチに取り組まれての気づき、実践を進めてどういう風に運営していこうかみたいなところを、色んなタイプのリサーチャーの方がいろんな関わり方をされているのを目の当たりにできたっていうのがすごく良かったなあっていうのと。
皆様の発表ですが、見守ってくださる方の動きが見えたみたいなところの、全体体験みたいなところが非常によかったなと言うか、参加させていただいてもよかったですし、聞き手としてもまあすごく魅力的な会になってたんじゃないかなと思ってますね。
「多様性」を感じた発表内容
運営の苦労と裏話
それでも皆さんモチベーション持ってやりきってくださったのですごいなと思って。本当にこれだけリサーチという1 つの手段をですね、うまく伝えていきたいと言うか、そのための場をちゃんと作って成り立たせたりする思いがある、やりきってくれる人たちが来てくれたなっていうのがありました。
もう 1 個あげると、不確実性の高さですね。初回だから例えばスポンサーさんてどれぐらい集まってくれるんだろうね?とか、相談したいって人ってどれくらい来てくれるんだろう?とかゲストスピーカーで招待した方がどれくらいの情熱を持って当日望んでくれるのかとか、わかんないんですし。
Miroに何人来るんだみたいな話もありましたね。今回オンライン会場で最大で、同時接続で230を超えるぐらい集まったんですね。ミロの運営の方にも事前に「何人ぐらいまで同時で行けるんですかね」「200 超えると危ないですね 」みたいな話をしたんだけど、当日「これ 200 超えたんだけど、どうしようね。」みたいな(笑)
ズバリ、来年の開催はあるのか?
一応メンバーでは来年どうしようかの議論をしないっていうのはないかなと思ってて。やるかやらないかみたいなことはちゃんとディスカッションして、やる方向に持っていけるかどうか、今議論してるところですね。
今回やって、反省してる点もいっぱいあるので、そういうのをどうやって解消していくかみたいなテーマもありますし。まさにスタートなんで。今回のこれをきっかけにどういう風に続けていけるかなとか、広げていけるかとか、場合によってこう分化させていくかとか。そういうのはぜひ、ディスカッションしていきたいなと思っています。
我々も目的は別に大きいカンファレンスをやって、そこに集客とかがゴールではなくて、どちらかと言うとそれを通じてコミュニティがより育まれたりとか。より多くの人がスタートして続けられるかとか。それを達成させるためには他のやり方、まあワークショップなのかもしれないし、っていうのはこうあまり絞らずに考えたいですし。 あとは、こういったコミュニティ活動でやっぱり大事かなと思うのは、いわゆるコアに閉じないということで、コアメンバー以外でも やりたいと思ったら、そのプラットホームを使っていろんなことができるようにしていく、みたいなのが大事だと思うんで。リサーチカンファレンスみたいなプラットフォームを使って、他のメンバーがワークショップチャレンジとかプレイベントをするとか、そういうのもできてもいいのかな?みたいなことは思ったりします。
業界におけるUXリサーチャー職の立ち上がり
草野さんとは、2人で少し話したりもしましたけれども、やっぱりUXリサーチャーっていう職種だったりとか、コミュニティていうのが立ち上がっていくフェイズを今生きていて、僕はおそらくこのカンファレンスを2022 年にやったことによって、かなり時計の針が早く進んだんじゃないかなっていう風に思ってるんです。
というのは僕も15 年ぐらいこの業界で仕事をしていきました。僕自身キャリアのスタートのときには「UIデザイナー」っていう言葉すら一般的でなかったんですよね。インターネットの事業会社が、新卒でデザイナー取っていない時代だったんで、僕は総合職としてこの業界に入ったんですけど、それからUIデザイナーとか、UXデザイナーとか、サービスデザインなんとかっていろんな言葉がでてきたり。ウェブディレクターがプロダクトマネージャーになったりとか、グロースハッカーなんて聞かなくなっちゃった職種もあったり、色々と認知が広がっていったり、職種の定義ができていって、カンファレンスが開催されたりとか。
そうそう「こうやるとうまくいかなかったんだよね。」みたいな。相対としてみると、通算でいうとプラスになるからやるけどさみたいな。そういう感じがあってもいいかなっていう。そのあとどう学んでいくかとか。どう実践するかみたいなところはあるかなと思っていて。
もちろん実践の中で学んでくっていうのも大事なんだけども、ある程度まとめて学べるみたいな場を作ってみたいとか。教育事業のようなことも、もしかしたらあるかもなと思ってて、やっぱこの業界ってナレッジっていうか知見がめちゃくちゃあるんですよね。それをうまく今の時代に扱いやすいように汲み上げて提供していくっていうのは、確かに価値があると思うんですね。
あとは、もう 1 歩踏み込むとロールモデルとして例えばバイスプレジデントとか。エグゼクティブクラスにリサーチオフィサーみたいな人が出てくるとか。Direct of UXみたいなので、リサーチ職の人がポジション作るとか。そういう動きがロールモデルとして出てくると面白いかなあとは思います。その 3 つぐらいかな。不足してるというより、あるとより良いだろうなあっていう感覚として感じています。
世の中のリサーチの方々は、Kokiさんとみほぞのさんのメルカリ社内での活躍への期待しているってのはあるのかなって思いますけどね(笑)
初学者にむけての思い
そのあたりharokaさんどうですか?