ポッドキャストで共同創業者と話してみた
ちょっと前にポッドキャストを始めた。10代の頃から深夜ラジオリスナーだったので、ボイスメディアに興味があったのと、今後の採用活動のためにナレッジを貯めておきたいという下心からである。
とはいえ、録るのも話すのも編集するのもはじめてなので、まずは一緒に会社をやっている共同創業者の2人をゲストに迎える形で素振りをしてみることにした。
フルリモートとはいえ、毎日ミーティングなどでなにかしら話しているし、10年以上も一緒に会社をやっている間柄なので、収録前は「話すことないかもなあ」と思っていたのだけれど、パーソナリティとゲストという立場で話してみると、普段出てこないような話題について触れる瞬間があり面白かった。
いい機会なので、二人の他己紹介をブログとして残しておこうと思う。
堀井兄弟との出会い
知っている人は知っていると思うけれど、僕以外の2名の共同創業者は双子の兄弟である。堀井翔太(@shota)が弟でCEO、堀井雄太(@yutadayo)が兄でCTOだ。初見では似てると思うかもしれないが、見慣れてくると全然似てないなと思う。キツネっぽい方がshotaでタヌキっぽい方がyutaである。
兄弟で会社をやるなんて仲がいいなと思われるかもしれないが、彼らと一緒に会社をつくるのはこれで二度目だし、もっというと新卒で入った会社も同じだったので、実際仲が良いのだと思う。いつもトムとジェリーくらい喧嘩ジャレあっているけど。
彼らとの馴れ初めはシンプルで、僕も新卒入社の同期であった。3人とも地方大学の出身だったので東京にあまり友人が多くなかったこともありよく週末にshotaの家でたこ焼きを食べながらゲームをしていたのだけれど、3人ともインターネットが大好き(いまだと「水道が大好き」みたいな表現かもしれないが当時は珍しかった)だったのでそのうちにやることがWebサービスづくりに変わっていった。
余談だけれど、もう一人一緒にモンハンをやっていた同期のおっぽれ(@oppore)も後に起業して、いまはeスポーツ業界を牽引するウェルプレイド・ライゼストの代表取締役を務めているので、何があるかわからないもんだなと思う。
その後、一緒にいくつかのWebサービスを作ったり、シリコンバレーに行ったりして、数年後に一軒家で一緒に住みつつ起業することになるのだけど、長くなるので今回は割愛。
堀井翔太(@shota)という男
弟の翔太についてはスタートアップ系のメディアでの露出も多いので、知っている人もそれなりにいるかもしれない。彼をひとことで形容するなら「仕事ばか」ってやつだ。
スタートアップ企業の代表を表す言葉が「仕事ばか」とは、なにも言っていないのと同じではないかと思われるかもしれないが、実際彼は筋金入だなと思う。逆に言うと仕事以外への興味関心が極端に薄くて、興味のパラメーターを表す六角形があるとしたら仕事だけが突き抜けているような感じ。個人的にはこの「偏り」を見ているのが面白いし、衣食住のカルチャーとか全然知らないし、あぶないところに飲みに行ったりしない(まあ下戸なんだけど)のは信頼できる。
ちなみにポッドキャストではイシューを見つけるN1インタビューの話を聞いたが、真に替えが効かないなと思うのは「勝負する市場を見定める能力」だと思っている。これは複数見つけた実在するイシューのうちどれに取り組むかの選球眼のようなものだが、端的に言って非常に目がいいと思う。鍛えることが難しい能力なので、商売人の家に生まれた影響なのだろうか。デザイナーやエンジニアとしてスタートアップする人はこのレア技能を持っている相方に恵まれるとラッキーなのではと思う。
あとなぜか人に好かれるのが不思議で、ビジネスの人だけでなくCSやエンジニアのメンバーとも仲が良い。なんか応援したくなるオーラが出ているのかもしれない。
翔太の出演エピソード
堀井雄太(@yutadayo)という男
兄の雄太はあまり積極的にメディアに出たがらないので、翔太ほど存在が知られていないと思うが、同じDNAの持ち主だけあって彼も相当偏った人間である。いつも大抵同じような甘いパンやエナジードリンクを摂取しており三十代後半になったいま健康が心配である。
改めていちエンジニアとしての印象を考えると、ビジネス目線やUX目線での要求に可能な限り応えてくれるのでとにかくやりやすいし、開発速度が速いのに仕事ぶりが雑でないのが地味に凄いなと思う。
短い期間ではあるものの営業の経験があったり、前の会社では一時期経営管理部長を兼任してたこともあるので、非エンジニアの目線でものを見られるところはCTO向きなのかなと思う。
会社の中でもインフラとか、バックオフィスのメンバーからの信頼が篤いのが象徴的で、きっちり仕事するし、コミットが強いし、最終的になんとかしてくれると思われてるんじゃないだろうか。弟がオフェンス担当というのもあって、最後の砦意識を持ってるお兄ちゃんはいいバランスだなと思う。
雄太の出演エピソード
いかにして共同創業者と出会うか
以前「AngelPort」で起業家にインタビューをしていた際に、どうやって共同創業者と出会ったのかという質問をよくしていた。多かったのは一緒に働いたことがあるメンバー同士でというパターンだったけど、気心の知れた友人同士でというパターンもあり、これをアンチパターンという人もいるみたい。ぼくらの場合は新卒の同期間の週末プロジェクトからはじまったので、その中間だった。
唯一の正解はないと思うけど、共通しているのは「お互いの実力と熱量を認めあえること」と「喧々諤々議論をしても壊れない関係性」であることかなと思う。
自分の場合はまったくの偶然なので再現性を保証できないけれども、起業志望の人は、一緒に働く中で「自分と別パートの最も優秀な人」とはいつか誘えるような関係性を築いておくといいのではないかと思う。
長くなってきたので、今日はこのあたりで!よかったらポッドキャスト聴いてみてください!